LIGHT SKETCH

”イオランタ””くるみ割り人形”

■ Opera national de Paris ■
昨年のクリスマスの夜、NHK BSでオペラ 「イオランタ」と「くるみ割り人形」の2本立てをみました。
これは2016年の3月にパリ・オペラ座 ガルニエ宮でおこなわれ、オペラ座総監督のステファン・リスナーが新たに打ち出したオペラとバレエの一体化という方針を象徴する公演として注目されたものだそうです。
この2作品はもともと、サンクトペテルスブルク国立歌劇場が、チャイコフスキーに作曲を依頼したもので、1892年12月24日に一緒に初演されたそうです。
 Iolanta 
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プロヴァンスのレネ王は、娘イオランタに生まれつき盲目であると言う過酷な運命を悟れせないよう、山中に城を築き匿うように住まわせます。主人公イオランタが、青年ヴォルテモンと出会い自身の過酷な運命と愛を知る。。。という物語です。イオランタ役のソニア・ヨンチェヴァの歌唱は圧巻で、後半になるほど調子が上がってゆきます。「光こそ神の妙なる贈り物、神からの贈り物を知らないなんて!」とヴォルテモンは歌い「光は見えなくとも神を感じることはできるわ。」とイオランタが歌い、「でも光が見たい!」と言う二重唱になるところで最高潮になります。
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キリスト教的な信仰と光というテーマ性そして、ロマンチックな愛の物語と、クリスマスにはピッタリのオペラの演目でした。



 Casse-Noisette 
今回の公演では、2作品は19世紀ロシアのブルジョア風サロンに設定を移していて、「くるみ割り人形」のヒロイン、マリーの誕生日に家庭で上演されたオペラという位置づけにすることで、切れ目のないシームレスなひとつの舞台として構成されています。イオランタの上演がおわっても音楽は止まず、サロンのシーンへと繋がっていきます。。。。。。
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演出はディミトリー・チェルニアコフで、とても斬新な舞台装置と照明効果に驚きました。
またシーンごとに3人の振付師がモダンな表現を試みています。バレエ作品ですが、ミュージカル風な振り付けで親しみ易く、かつとても美しいものでした。
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4時間ほどもある大作でしたが、見入ってしまいました。
そして、今までイメージしていたオペラやバレエとはもっと、伝統的な舞台だと思っていたのですが、とても柔軟で表現の幅が広いことに気づかされた夜になりました。2017年は実際に劇場に行きたいと思います。

# by l-tag | 2017-01-23 03:03 | Tea Time