LIGHT SKETCH

IZU PHOTO MUSEUM Ⅱ

■ IZU PHOTO MUSEUM の照明設計 ■
Fiona Tanの作品を紹介したところで、本題の照明デザインについてです。
今回の企画展は、静岡県にあるIZU PHOTO MUSEUMで行われたものです。私が照明設計した物件でもあります。
建築設計は、新素材研究所(※注1)、造園は現代アートの作家として有名な杉本博司氏(※注2)によるものです。新築物件ではなく、既存の建物を全面改修し写真展示を中心とした美術館に生まれ変わらせました。場所は三島から愛鷹山(あしたかやま)中腹の丘陵地にある「クレマチスの丘」(※注3)の中にあります。
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東京からは、クルマで2時間ほどでしょうか。美しい景観を持つ丘陵地に4つのミュージアム、イタリアンと日本食のレストラン、ピッツェリアにカフェをもった「クレマチスの丘」に到着します。(三島駅からシャトルバスもあります)
手入れの行き届いたガーデンは、とてもセンス良くデザインされていて其れだけでも目を見張るものがあります。クレマチスの丘と隣り合うように並んでいる「駿河平自然公園」ではとても良く保存された愛鷹の自然を見ることができて、対照的な美しさを一度に楽しめます。
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美術館の2つの坪庭は、古代や中世日本の原初的な要素を現代的に再解釈され再構成されたものであり、対して建築はニュートラルで無個性とも云えるほどの空(くう)であり、ミニマムな設計となっています。
照明設計においても入念に断面を検討し、ディテールを感じさせない様にデザインをそぎ落としてあります。
最小限の面構成とそれぞれが接する稜線のみになるように配慮しました。
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壁面を照らす照明は、カスタムオーダーで製作し建築と一体に見えるようにデザインしました。かつてコルビジェは「日本の建築は線が多すぎる。」といいましたが、如何に線的な要素を減らせるかに注意をはらいました。
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※注1 新素材研究所
    現代美術作家の杉本博司氏と、建築家の榊田倫之氏によって2008年に設立された設計事務所
    IZU PHOTO MUSEUMは事務所設立後 最初のプロジェクト

※注2 杉本博司
    1948年生まれ。東京/ニューヨークを拠点に活動している写真家。1976年の「ジオラマ」シリーズ
    を発表して以降、写真家の領域をこえてインスタレーションや建築までを表現とし、現代美術作家と
    して活動している。

by l-tag | 2016-11-02 00:32 | デザイナーのお仕事
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