LIGHT SKETCH

クラフト硝子

■ 吹きガラスの美しさ ■
照明のデザインをしていると、色々な素材を扱うことになります。
布・和紙・金属・木・石材・アクリルなど様々です。更にそれぞれの項目を細かく分類すると、いくつになるのか見当もつきません。また素材だけでなく、製法、仕上げまで考えると。。。
一般的な意味でのプロダクトデザインと異なる点は、手仕事で加工するものや、工芸品的な要素が割合に多くみられるところではないでしょうか。

とりわけガラスは、照明器具のシェードとしては良く取り扱われる代表的な素材と言えるでしょう。工業製品として作られるフロートガラス、シャンデリアに使われるクリスタルガラス、型ガラスの製法だけでも、金型、木型、から始まって、ルネ・ラリックの作品で用いられるパートドヴェール製法のような一点ものまであります。

しかし、ここでは「吹き硝子」を使った 特注照明の部分試作品を紹介します。
吹き硝子の美しさは、ガラスの肌の美しさにあります。窯からとったガラスの種に息を吹き込みながら成型します。途中で木型などを使って形を揃えたりもしますが、最終的には型当たりしない状態で完成させるため、艶やか表面が得られるのです。

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シャンデリアのようになる特注品の、灯具部分の試作品です。淡い色合いのガラスなので、ランプやソケットなどまで丸見えになることが予想されるので、ソケットもすべて化粧ガラスで隠すことにしました。
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ソケットもブルーの指輪で隠してしまう予定です。
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灯具の金属部分(ランプは、2ピンのハロゲン球)
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ガラスを重ねて、最後はクロームメッキの金属パーツで共締めにします。
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by l-tag | 2018-01-06 03:54 | Tea Time
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